千葉県船橋市・健伸幼稚園でお披露目会

日本財団の助成で新しいバスが仲間入り

幼稚園の森の行き来や卒園児の送迎にも

2016年6月5日

★車両価格の三分の二を助成
 東武アーバンパークライン(旧野田線)の馬込沢駅から徒歩6分、鎌ヶ谷市との境目、田園時代の面影も残る住宅地に健伸幼稚園(柴田衣子園長)がある。
 初夏の日差しがまぶしい芝生の園庭に、ピカピカの幼児用バスが乗り入れてきた。園庭の真ん中にバスが現れるのは珍しい。(公財)日本財団(笹川陽平会長)の助成で、新たに導入された仲間のお披露目会が始まるとのこと。
 同園には通園用のバスが三台あるが、「健伸の森(鎌ヶ谷市)にいつでも行けるバス、卒園児をアフタースクール(学童保育)に送迎するバスがほしい」との願いを、日本財団への助成申請に添えたところ、その願いが聞き届けられた。
 バスは日産キャラバンで大人4人と幼児18人が乗れる。助成額は219万円。車両価格の約三分の二に相当し、残り三分の一と登録諸経費を幼稚園が負担する形だ。車体には日本財団指定のイラストが描かれているが、これが実に幼児用バスらしい。そういえば、同じ絵柄のバスを、ほかの幼稚園や町で時々見かけることを思い出した。
 年長の子ども達がバスの周りに集まってきた。「お披露目会&試乗会」に参列できるのは年長さんの特権のようだ。母親教室に参加していた保護者も「おや、なんだろう?」という顔つきで寄ってきた。理事長がバス導入の経過を説明し、「新しいバスを大事に可愛がってください」という笹川会長のメッセージが読み上げられると、園児と保護者から「ありがとうございます!」の声が出た。そしてさっそく園児の試乗会。「座り心地は満点だね!」の声が飛んだ。
 日本財団の助成を受けるには、決算書のホームページ公開、理事会の適正運営など学校法人としての公益性、公共性が絶対条件で、その上で適否の審査が行われる。幼児用、高齢者用など日本財団の車両助成は年間3万5千台以上。「こんなバス、うちの園でもほしいな」と思われるなら、チャレンジしてみることをお勧めする。ただ、車種と助成金額は年毎に変わるので日本財団のホームページで確認することが肝要である。

※日本財団「幼児用バス」ホームページ
※お披露目会の様子(YouTube動画)
健伸幼稚園HP